3歳以下へのテレビは良くないけれど、現実問題として使えるかも。
CNN(ニュース放送局)でエリカ・ヒル(写真)の番組が幼児向けのテレビ放送についてうまくまとめていたんで紹介します。
最近、3歳以下の幼児を対象としたテレビ放送「BabyFirstTV 」が開局した。この放送局では24時間、幼児向けの放送がコマーシャル無しで見られる。しかし幼児のテレビ視聴はいろいろな悪影響をもたらすと言われているが、専門家の意見はどうだろう。
反対派:マイケル・リッチ博士(Michael Rich)
「テレビを見る量と肥満や健康問題には密接な関係があります。子供にはテレビを見せるべきではありません。更に2歳半以下の子供はテレビからは何も学ばないか、学ぶとしてもごくわずかという研究があります。子供に必要なのはテレビではなく人との相互交流です。粘土などおもちゃのほうがずっと安くて利点もあります。」
賛成派:カミール・チャッタージー(Camille Chatterjee)、雑誌「Parenting」編集者
「テレビが幼児に悪いことには賛成です。人との相互交流が幼児にとってより大事なことにも異議はありません。しかし現実問題として、親がシャワーを浴びている時など、テレビが使い勝手が良いんです。そんな時に暴力的な番組や肥満につながるような粗悪な食品の宣伝入りの番組を見せるよりは、こういった幼児向けの放送局というのは重宝されます。」
というのが両者の主張の趣旨だったと思います。まとめると
1.テレビを見る時間が長いほど肥満につながる。
2.暴力的な番組をみる子(の一部)は暴力的な行動をとるようになる。
3.食品の宣伝は肥満につながる。
4.少なくとも2歳半以下にテレビを見せるのは良くない。
5.テレビよりも、人と接することの方が子供にとっては大事。
これだけスムースな議論も珍しいね。CNNの人選も段取りもすべてパーフェクト!ただ、話が速すぎてちゃんとノートが取れなかったんで細かい間違いがあるかも。間違っていたら失礼。
----------------------
関連する過去の記事:
3歳までのテレビは学習能力低下。それ以降は学習促進。
(しんりの手)
テレビを見るといじめっ子に
。(しんりの手)
近視は生活習慣から
(しんりの手)
テレビは年間2万人を殺す-ドイツ
(しんりの手)
検索キーワード: 心理学、 テレビの弊害、社会心理学、発達心理学、児童心理学、