ブッシュ対ケリーを性格心理学から見る | しんりの手 :psych NOTe

ブッシュ対ケリーを性格心理学から見る

bushkerry

まったく旬を逃してしまった話題なんだけれど、ブッシュとケリーの大統領選挙(アメリカ)を性格心理学から軽ーく考察(というか世間話程度の低レベルで)した記事の紹介。3つの法則を考えた結果、ブッシュの方が有利だそうだ。


第一の法則:長男の法則。

政界では長男や一人っ子が大多数を占めている。2000年の選挙で勝ったジョージ・ダブヤ・ブッシュ(George W. Bush、以降ダブヤ君と呼ばせてもらいます)は長男で、負けたアル・ゴア(Al Gore)は長男でない。同様に2004年の選挙で負けたジョン・ケリーは次男だ。ビル・クリントン(長男)はボブ・ドール(長男ではない)に勝利した。

長男であるというのは、若いころに家庭でリーダーシップの訓練を受けているようなものだ。


第二の法則:高身長の法則。

アメリカ人男性の平均身長は174cmくらいだ。ブッシュ(シニア)(George H. W. Bush)は187cm、ビル・クリントンも187cm。ロナルド・レーガンは185cm。背の高いほうが基本的にはリーダーとして受け入れられやすい。

大抵は高身長が選挙でも勝っているが例外もあって、アル・ゴアはダブヤ君より5cm高かったのに負けた。ダブヤ君は179cm。ジョン・ケリーは192cm。これを見る限りではジョン・ケリーに分があった。


第3の法則:かわいい顔でリーダー顔の法則。

美人、美男はやっぱり得をする。特に選挙なんて人が人を選ぶものなんで、顔の良し悪しも当然関係ありますよ。えーと記事によると、リーダーには2つの顔の要素が必要。それはかわいい少年顔と、実行力のあるリーダー顔。

かわいい少年顔は目が大きくて、唇が厚くって(過去記事)、柔らかい眉毛。これらは信頼される要素になる。

実行力のあるリーダー顔は逆の要素で、目が小さく、唇が薄く、重い眉毛。

ダブヤ君もジョン・ケリーもかわいい顔とリーダー顔のどちらの要素も持っているけれど、ダブヤ君の方が顔が売れている(exposure effect)ので、より好まれるとのこと。


うーん、さすがポピュラー向けの雑誌。記事もやっつけ仕事っぽい強引さがあって、面白いね。学術系の雑誌を読むのとは違った面白みがあって、こういうのをたまに読むのも僕は好きです。日本の政治家や芸能人の顔の考察を科学的な論文の裏付けつきで記事なんか書いたら面白そうだね。

引用元:雑誌「psychology today」may june 2004, p.79

検索キーワード:心理学、性格心理学、人相学、社会心理学、兄弟、姉妹、